【Hulu公開終了】かいじゅうたちのいるところ(Where the wild things are)
2009年 アメリカ 1時間49分
監督:スパイク・ジョーンズ
脚本:スパイク・ジョーンズ
デイヴ・エッガース
原作:モーリス・センダック
キャスト:マックス・レコーズ
あらすじ
主人公マックスはやんちゃな8歳の男の子。ママやお姉ちゃんに構ってもらえず、不満と怒りを募らせていた。そんなある日、マックスはいつものようにママと喧嘩をして、家を飛び出してしまう。
ふと気がつくとマックスはボートに乗って海を渡っており、たどり着いた先は「かいじゅう」たちの住む世界。
マックスを食べようとするかいじゅうたちに、とっさに「僕は王様だ」と宣言してしまう。王様を名乗る小さな男の子に戸惑いつつも、少しずつ彼を受け入れ始めるかいじゅうたち。
そしてマックスは、みんなが1つになれる理想の王国を作ることを目指して、さまざまな提案をする。
しかし、意気投合したかに思われたかいじゅうたちも、それぞれの思いや悩みを抱え、事態は思わぬ方向に…。
感想
カテゴリーはキッズにしているのですが、大人向きのファンタジーという印象です。
私は結構お気に入りなのですが、きっと見る人で好き嫌いがはっきり分かれる映画だと思います。
子供の頃って、なんだかよく分からない感情がごちゃごちゃに交わって、でもそれを上手く表現できないから、余計にどうしたらいいのか分からなくなる。
だから気持ちを分かってほしくて泣き叫んだり、暴れたりしてしまう。
幼い頃は、誰もが心の中にかいじゅうを飼っています。
そんな複雑な童心を思い出させてくれる作品だと思いました!
そして、かいじゅうたちの世界でも、イヤな奴がいたり、無口な奴がいたり、優しい奴がいたり、いろいろなキャラクターがいて面白い!
マックスのお姉ちゃん似のかいじゅうなんかもいたりして、少年マックスの世界観が伝わってきます。
その中でも1番の見所はかいじゅうたちの表情!
実は、かいじゅうの体はあえて着ぐるみにして、マックスが実際に触れ合ったり、寄りかかったり、抱き合ったり、押したりする感触を残しています。
しかし監督さんの提案で、表情のみCGを取り入れているとのこと。
感情を描く映画なので、表情は細かく作り込んでいます。
「かいじゅうたちのいるところ」といったら絵本!っていう印象があったのですが、とっても奥深い作品になっているので、ぜひ観てください。
【Hulu公開終了】宇宙人ポール(PAUL)
2011年 アメリカ 1時間44分
監督:グレッグ・モットーラ
脚本:サイモン・ペッグ
キャスト:サイモン・ペッグ
セス・ローゲン(ポールの声優)
あらすじ
SFオタクの2人組、クライブとグレアムはコミックの祭典「コミコン」と、アメリカ中西部のUFOスポットを巡る聖地巡礼の旅を楽しんでいた。
ところが旅の途中、ネバダ州のエリア51付近でポールと名乗る宇宙人と遭遇。
ポールは政府諜報員に追われており、逃れるため2人に助けを求める。
彼を政府から守り故郷の星へ帰すために、オタクと宇宙人の波乱万丈な旅が始まる。
感想
この映画、見るからにB級感が漂う感じなんですが、実はめちゃくちゃ面白い!
映画レビューアプリ『Filmarks』や、『Yahoo!映画』でもかなりの高評価なんです。
笑いあり涙ありの誰でも楽しめるコメディ映画。
内容は難しくなく、ビール片手に友達とおしゃべりしながら観るのにぴったりです!
さらに映画好きには嬉しい「MIB」「E.T.」「スター・ウォーズ」などの小ネタ・オマージュがたくさん出てきます!
そして私は個人的に、この映画の監督さんが大好き!!
Huluでは公開されていないのですが、「スーパーバッド 童貞ウォーズ」は本当に面白いです!マクラビン最高!!(笑)
下品で下ネタ満載だけど、それだけじゃ終わらないっていうのはグレッグ・モットーラ監督のいいところ♪
「宇宙人ポール」は、テッドに似ているという意見も多いみたいなので、テッドが好きな人は、ぜひ観てみてくださいね!
きつねと私の12か月(Le Renard et l'Enfant)
2007年 フランス 1時間37分
監督:リュック・ジャケ
脚本:エリック・ロニャール
リュック・ジャケ
キャスト:ベルティーノ・ノエル=ブリュノー
イザベル・カレ
トマ・ラリベルテ
あらすじ
ある日の学校の帰り道、野生のきつねに出会った主人公の女の子リラ。
その美しさに心を惹かれたリラは、きつねをテトゥと名付け、心を通わせようと森へ通い続ける。
警戒心が強く、なかなか姿を現さないテトゥであったが、次第にリラに心を開き出す。
しかし、時間が経つにつれて「仲良くなりたい」というリラの感情は、いつの間にか「所有したい」という欲望に変わっていき…。
温かいファンタジーでは終わらない、自然に生きる動物と人間のエゴを描いた作品。
感想
眠れない夜に「90分くらいの温かいファンタジー映画が見たいなぁ」と思い、たまたま見つけたこの映画。柔らかく穏やかな感じと、70年代ぽい雰囲気が気に入って見始めたのですが
すごくいい意味で期待を裏切られました!
ただのファンタジー映画ではなく、本当にメッセージ性の強い映画。
あまりの映画の余韻に、見終わった後さらに1時間眠れなくなりました(笑)。
私もそうなのですが、小さい頃を田舎や森で過ごした人は、特にグッとくるものがあるはずです。
リラと同じくらいのお子さんがいる方は、一緒に観るのもいいかもしれません!
少し残酷だけど、学ぶべきことをしっかりと学ぶことができます。
そして何より映像が本当にキレイ!!
後で調べてみると、『皇帝ペンギン』の監督さんなんですね!
登場人物はほとんど主人公の女の子1人だけで、自然と、動物たちと、リラの世界。
動物たちの生き生きした姿や、自然の風景の美しさがとっても素敵!
思わずロケ地を調べてしまいました(笑)。
(ロケ地:フランス南東部、アン県ジュラ山脈の麓、イタリア・アブルッツォ地方)
しかも実はこの映画のロケ地、監督さんのふるさとみたいです。
こんな素敵なところで育ったなんて、羨ましい…!
映像を見ているだけでリラやテトゥと一緒に、森の匂いや風を感じている気になれます。
ちなみに、私の1番の注目ポイントは主人公リラの瞳!
グリーンの素敵な瞳をしているのですが、子供がわくわくした時にキラキラと輝く瞳が本当に純粋で綺麗です。
ぜひ彼女の瞳に注目して観てみてください!
絵本もあるみたいです。絵がとても可愛らしい!