きつねと私の12か月(Le Renard et l'Enfant)
2007年 フランス 1時間37分
監督:リュック・ジャケ
脚本:エリック・ロニャール
リュック・ジャケ
キャスト:ベルティーノ・ノエル=ブリュノー
イザベル・カレ
トマ・ラリベルテ
あらすじ
ある日の学校の帰り道、野生のきつねに出会った主人公の女の子リラ。
その美しさに心を惹かれたリラは、きつねをテトゥと名付け、心を通わせようと森へ通い続ける。
警戒心が強く、なかなか姿を現さないテトゥであったが、次第にリラに心を開き出す。
しかし、時間が経つにつれて「仲良くなりたい」というリラの感情は、いつの間にか「所有したい」という欲望に変わっていき…。
温かいファンタジーでは終わらない、自然に生きる動物と人間のエゴを描いた作品。
感想
眠れない夜に「90分くらいの温かいファンタジー映画が見たいなぁ」と思い、たまたま見つけたこの映画。柔らかく穏やかな感じと、70年代ぽい雰囲気が気に入って見始めたのですが
すごくいい意味で期待を裏切られました!
ただのファンタジー映画ではなく、本当にメッセージ性の強い映画。
あまりの映画の余韻に、見終わった後さらに1時間眠れなくなりました(笑)。
私もそうなのですが、小さい頃を田舎や森で過ごした人は、特にグッとくるものがあるはずです。
リラと同じくらいのお子さんがいる方は、一緒に観るのもいいかもしれません!
少し残酷だけど、学ぶべきことをしっかりと学ぶことができます。
そして何より映像が本当にキレイ!!
後で調べてみると、『皇帝ペンギン』の監督さんなんですね!
登場人物はほとんど主人公の女の子1人だけで、自然と、動物たちと、リラの世界。
動物たちの生き生きした姿や、自然の風景の美しさがとっても素敵!
思わずロケ地を調べてしまいました(笑)。
(ロケ地:フランス南東部、アン県ジュラ山脈の麓、イタリア・アブルッツォ地方)
しかも実はこの映画のロケ地、監督さんのふるさとみたいです。
こんな素敵なところで育ったなんて、羨ましい…!
映像を見ているだけでリラやテトゥと一緒に、森の匂いや風を感じている気になれます。
ちなみに、私の1番の注目ポイントは主人公リラの瞳!
グリーンの素敵な瞳をしているのですが、子供がわくわくした時にキラキラと輝く瞳が本当に純粋で綺麗です。
ぜひ彼女の瞳に注目して観てみてください!
絵本もあるみたいです。絵がとても可愛らしい!